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文系醫學生の記録

北海道大學醫學科學生井上大輔が書いてゐます.

解剖学ラテン語講座 形容詞の比較級 (1) 規則変化

形容詞の語幹に -ior をつけると比較級になる。この場合語幹とは男性単数属格形から格語尾を除いた部分のことである。 ただし、英語と同様、-ior をつけるのではなく不規則変化によって比較級を作る形容詞が存在する。 例 longus, -i → longior brevis, -is …

解剖学ラテン語講座 形容詞第3曲用

形容詞第3曲用は、 ・i幹A (男性単数主格が -er で終わるもの) ・i幹B (子音幹に由来するもの) ・i幹C (A, B 以外のもの) ・子音幹 に分類される。 i幹A (男性単数主格が -er で終わるもの) 性 単数主格 単数属格 複数主格 複数属格 男性 -er -is -es -ium …

rib と costa

肋骨をラテン語では costa、英語では rib と呼ぶ。では英語で解剖学を勉強するならば costa という語は忘れていいのか、と言えば、そんなことは全くない。Iliocostalis muscle, subcostal vein, sternocostal triangle, と少し難しい言葉になると costa が用…

解剖学ラテン語講座 名詞第5曲用

|単数主格|単数属格|複数主格|複数属格| |-|-|-|-| |-es|-ei|-es|-erum| 上の表のような曲用を、名詞の第5曲用と称する。単数主格が -es となる名詞は第3曲用にもあるから、注意する必要がある。 第5曲用に属する名詞は少ない。解剖学においては、下の練習問…

解剖学ラテン語講座 名詞第4曲用

型 単数主格 単数属格 複数主格 複数属格 A us us us uum B u us ua uum 上の表のような曲用を、名詞の第4曲用と称する。第4曲用Aは単数主格だけを見ると第2曲用に見えるので、注意する必要がある。 第4曲用に属する名詞は少ない。解剖学においては、下の練…

解剖学ラテン語講座 名詞第3曲用

型 単数主格 単数属格 複数主格 複数属格 子音幹男性・女性 いろいろ -is -es -um 子音幹中性 いろいろ -is -a -um 純粋i幹男性・女性 いろいろ -is -es -ium 純粋i幹中性 いろいろ -is -ia -ium 混合i幹男性・女性 いろいろ -is -es -ium 混合i幹中性 いろ…

解剖学ラテン語講座 曲用と活用

本講座では、名詞・形容詞を性・数・格に応じて変化させることを「曲用」と称し、動詞を時制・人称等に応じて変化させることを「活用」と称する。 人類が文法というものを考え始めたとき、品詞は「活用詞」「曲用詞」「不変化詞」の3分類だったそうである。…

解剖学ラテン語講座 ラテン語で学べる教科書

解剖学の学習には英語よりもラテン語のほうが便利であることは述べた。さて、今日日本で手に入る解剖学の教科書は、多くが英語を採用している。そのなかでもラテン語で学べる本はいくつか出ているので紹介する。 藤田 恒太郎 人体解剖学 1冊本であり、分量も…

解剖学ラテン語講座 解剖学英語の不合理な点

言語に優劣はない。ラテン語と英語に関し、どちらが良いとか優れていると言うことは本来できない。ラテン語にはラテン語の、英語には英語の、それぞれその言語の培ってきた文化があり、それぞれを尊重すべきである。 しかし、解剖学に用いる言語としてラテン…

解剖学ラテン語講座 形容詞第1・2曲用

形容詞の曲用のうち、 女性 a, ae, ae, arum 男性 us, i, i, orum 中性 um, i, a, orum となる曲用を「形容詞第1・2曲用」と称する。女性に対する曲用は名詞第1曲用と同じであり、男性・中性に対する曲用は名詞第2曲用と同じである。これが「形容詞第1・2曲…

解剖学ラテン語講座 形容詞

英語では形容詞は ・補語になる ・名詞を修飾する の2つの働きをする。ラテン語の形容詞も同様である。しかし、解剖学で用いるのは、名詞を修飾する用法だけである。 ラテン語の名詞は、性・数・格を持つのであった。形容詞は、被修飾語の性・数・格に合わせ…

解剖学ラテン語講座 名詞第2曲用

*本講座では、名詞の曲用は単数主格・単数属格・複数主格・複数属格をコンマで区切って記す。 第2曲用には4つの類型がある。 A us, i, i, orum の型 musculus (筋肉) は musculus, musculi, musculi, musculorum と曲用する。語尾だけを取り出して書けば、 …

解剖学ラテン語講座 名詞の性

ラテン語の名詞はすべて性を一つ持つ。性は男性・女性・中性の3種がある。 名詞の性は英語にはない概念であり、親しみづらく、また無用の長物に感じられる。しかし、天は父、地は母、その間に生ずるものは天と地の子、といったような古代の西洋人の世界観の…

解剖学ラテン語講座 第1曲用

第1曲用は、AとBとCに分類される。Aが多数であり、B, Cはごく少数である。 A a, ae, ae, arum の型 名詞 arteria (動脈) は次のように曲用される: 単数主格 arteria 単数属格 arteriae 複数主格 arteriae 複数属格 arteriarum この曲用のパターンを、「第1…

解剖学ラテン語講座 格と曲用

ラテン語の名詞は性・数・格を持つ。性は名詞それぞれに固有である。例えば arteria (動脈) は女性、musculus (筋) は男性、systema (系) は中性である。 数・格は、そのときに応じて使い分ける。名詞は、この数・格に応じて語尾が変化する。数は単数と複数…