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文系醫學生の記録

北海道大學醫學科學生井上大輔が書いてゐます.

解剖学ラテン語講座 格と曲用

ラテン語の名詞は性・数・格を持つ。性は名詞それぞれに固有である。例えば arteria (動脈) は女性、musculus (筋) は男性、systema (系) は中性である。

 

数・格は、そのときに応じて使い分ける。名詞は、この数・格に応じて語尾が変化する。数は単数と複数の2種がある。格は主格・属格・対格・与格・奪格・呼格の6種がある。よって、一つの名詞に12通りの形がある。

 

格の意味を英語の代名詞によって示すと、

主格 he

属格 his

対格 him

与格 to him

奪格 of him

呼格 (呼びかけに用いる)

となる。「格」という概念自体は英語で既に親しんだもののはずである。英語では人称代名詞だけが格によって形を変え、他方ラテン語では全ての名詞が格によって形を変えるのが差異である。

 

名詞が12通りに変化するうち、単数主格をその名詞の代表の形とする。辞書にもこの形で載っている。

 

格のうち、解剖学で用いるのは主格・属格だけである。よって、各名詞について、単数・複数の主格・属格の4通りの形を記憶すれば良い。例えば arteria (動脈) については、

 

単数主格 arteria

単数属格 arteriae

複数主格 arteriae

複数属格 arteriarum

 

を記憶すれば足りる。

 

「曲用する」という動詞

この動詞は、以下の意味で用いる:

・名詞を数・格に応じて適切な形に変化させる

・名詞の12の変化形を掲げる

・(本講座では) 名詞の、解剖学に必要な4つの変化形を掲げる

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