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文系醫學生の記録

北海道大學醫學科學生井上大輔が書いてゐます.

字音仮名遣いは生きている

字音仮名遣いは、今日では無用の長物だ、とか、読める必要はあるが書ける必要はない、と多く言われている。しかしそうだろうか。

例えば「三」は字音仮名遣いではサムである。これはぜひ知っておくべきである。知っていれば、「三位」をサンミと読んでもサンニとは読まないことが納得できる。日本語ではマ行の音とバ行の音が入れ替わりやすいが、これがサムに起こればサブであり、「三郎」という用例がある。サムにウ音便が起こればサウであり、「安倍晋三」という用例がある。そしてサムに撥音便が起こればサンであり、これが現代の発音である。

このように、字音仮名遣いを知っておくことでいくつかの現象を統一的に説明できる例がある。このような例については積極的に字音仮名遣いを記憶して、現象を個別に記憶する労を減らすと良いだろう。他の漢字についても字音仮名遣いを記憶しておけば、新しい気づきを得るきっかけになるかもしれない。だから私は字音仮名遣いは今日でも意義のあるものだと思う。

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