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文系醫學生の記録

北海道大學醫學科學生井上大輔が書いてゐます.

漢文訓読体の値打ち

孟子の「自反而縮雖千萬人吾往矣」は、「自ら反りみて縮くんば千萬人と雖も吾往かむ」と訓読する。これは漢文訓読体と言って、通常の文語体とは異なる文体である。概ね江戸時代の文法に基づいている。

しかし思うのは、これはどれほど尊重する必要があるのだろうかということだ。高校の古典文法では、平安期の文法を教わる。「枕草子」とか「源氏物語」といった最高度に重要な作品も、平安期に集中している。あえてこれと違う江戸時代の文法を漢文のために学び記憶し続ける必要はあるのだろうか。冒頭の孟子の聖句について言えば、「自反而縮雖千萬人吾往矣」という白文を記憶し、人に紹介するときは平安期の文法に従って「自ら反りみて縮からば千萬人と雖も吾往かむ」と日本語訳すれば良いのではないだろうか。

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