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文系醫學生の記録

北海道大學醫學科學生井上大輔が書いてゐます.

hydrochloride の由来

中学2年の理科の授業で、化合物の命名法を習った。曰く、

・HCl は塩化水素

・KCl は塩化カリウム

・MgO は酸化マグネシウム

・CO_2 は二酸化炭素

というふうに、化学式での元素の順番を逆の順で読んで日本語名とするのが総則である、

という説明だった。当時中学校の化学では無機物質だけを扱ったので、当時の私には無機物質が化学的な意味での「物質」の全てと思われ、この命名法をあらゆる物質に系統的に名前をつけられる方法と理解した。実に頼もしく、美しく思われた。

それから長い月日が経って、私は医学部に入り、化合物の英語での命名法を知った。

・HCl は hydrochloride

・KCl は potassium chloride

・MgO は magnesium oxide

・CO_2 は carbon dioxide

と、なんと、化学式で書いても単語で書いても、語順が変わらないのだ。しいて言えば O_2 を dioxide と書くところで語順が入れ替わっているが。日本語でも美しく思われたものが、英語ではさらに美しく思われた。

このときの感動をおぼえているために、 hydrochloride を自分の名としたのである。

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