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文系醫學生の記録

北海道大學醫學科學生井上大輔が書いてゐます.

「身體髪膚これを父母に受く。あへて毀傷せざるは孝の始めなり。」

私は、宗教の役割は、個人の心の平静と社会の安定であると考えている。

儒教に「身體髪膚これを父母に受く。あへて毀傷せざるは孝の始めなり」という聖句がある。これが言いたかったことは何であろうか。社会の安定のため「感染症に気をつけろ (なぜなら一人が罹患すれば社会全体に広がり得る)」「喧嘩・戦争はやめよ」ということを儒教の忠孝の枠組みのなかで言おうとすれば、この形で言わざるを得なかったのではないだろうか。最近、そんな気がするのである。儒教のテクストのなかにこう言える明確な根拠を見つけることはまだできていないが。今日では、冒頭の聖句を「タトゥを入れるな。髪を染めるな」という若者への戒めと捉える人が多いが、それは、個人の心の平静という役割を重視しすぎた読み方ではないかと、思うのである。