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文系醫學生の記録

北海道大學醫學科學生井上大輔が書いてゐます.

本を買ふ

北大の入試に合格したあと,參考書を賣り拂つた.箱に詰めて古書店に送つた.すべてを一箱に入れたらとても重くなつた.配送業者の人も持ち運んで息切れしてゐた.本といふのはかうも重いものか,と歎息した.質量のあるものはかうも人間に苦勞をもたらすものか,とも歎息した.

それで北大に來て私は,一つ決意をした.ここではなるべく本を所有せずに暮らしてみようと.その後4年間,それを實施してきた.本はなるべく大學圖書館で借りるやうにしてきた.

この戰略は概ね成功を收めた.人文社會系理學系そして醫學系では,名著はほぼ全て大學圖書館に收藏されてゐる.それゆゑ,大學圖書館で本を讀む習慣を續ければ,名著を多く讀む結果になる.

しかし,技術書だけはこの戰略では駄目である.殊に computer と programming の本は,北大の圖書館は絶望的なほどに手薄である.これに氣附いて私はこの一月,技術書を盛んに購入してゐる.Net の情報と違ひ,質の高い情報が體系的に輯録されてゐる.Net で調べるよりもかなり時間を節約できる.金で時間を買ふ方法は世に珍重されてをり,數多の論者がさまざまの方法を提案してゐるが,本を買ふに如く方法はないのではないかとさへ思へる.

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